
元人間開発センター藤倉事務所
分岐点 2
分岐点 第二回 勝さんのホームページです!
今回は病気にならない睡眠のコツを考えてみましょう
健康は日々の生活の中で創られる健康であることはどのような状態のことでしょうか。
風邪を引いてない、怪我をしていない、食欲がある、8時間寝ている、やる気がある、
一生懸命働ける、毎日走っているまたはウオーキングをしている、等のイメージを抱きますね。
 
人間の健康は調和が取れている状態を指します。
例えば、飲食と排泄のバランス、活動と睡眠のバランス、実際の身体の状態と自身の受け止め方のバランス、など調和が維持されている状態なのです。
 
また、人間の健康は自分に備わっている人間的な能力を日々の生活に十分に
活用できている状態です。例えば、自分の免疫力が十分に働くように過ごして
いる、他人との関係力が良好に用いられるよう過ごしている、などです。
病気にならない休息の心構え
 健康にとっての休息は、疲労感が残らない、不眠の意識がない、活力を感じ
る、などの精神的な特徴、栄養の補給、細胞の作り変え、エネルギーの蓄積、
睡眠行動の自立等身体的な特徴をそれぞれ知っておく必要があります、
 
睡眠は、心身の疲労を回復し、ストレスを解消する働きがあります。
また、睡眠不足や睡眠障害等睡眠のトラブルが事故につながることもあるので
、快適な睡眠を確保することは、生き生きと自分らしい生活や安全管理につな
がることと心得る必要があります。
良い睡眠は日々のちょっとした工夫を大切にすることで実現します
1 睡眠のリズムを念頭に、90分単位で睡眠時間を計画する。
2 早寝早起きは先人の知恵であるから、それに近づける。
3 寝つきが悪い人は、就寝約2時間前に熱めのお風呂につかるなど入浴を済ま
せ、体温が徐々に下がるに伴い眠気を感じ寝つき易くなる。
4 就寝約4時間前以降のアルコールは利尿作用があり夜間にトイレで目が覚める恐れがあるので控える。
5 就寝時にスマホやパソコンなど操作しないように心がける。
6 寝室は電気をつけたままにすると寝付けなかったり、眠りが浅くなるので
、消灯を心がける。
7 睡眠中の寝返りの妨げになるような敷布団、掛布団、枕などの硬さや重さ
、また自分の体形に合わない大きさなど専門家の助言を求めると良い。
8 就寝前には、軽い読書、音楽、香り、ストレッチなど自分に合った方法で
リラックスするように努めてみる。
9 朝目覚めたら、部屋の換気を行い、日光を少し浴びることで、体内時計を
刺激して一日の活動に適したリズムをつくる。
10 午後からは、15分くらいの昼寝をするとリフレッシュできる。
11 これらのことを参考に、自分に合ったやり方を見つけていきましょう。
良い睡眠とは朝の目覚めが爽やかで熟睡感を感じることが一つの目安
 睡眠のリズムは、眠りの深さが比較的浅い睡眠で、「レム睡眠」と呼ばれて
おり、これは、身体は寝ているが脳は起きている状態で、眼球運動を伴うのが
特徴と言われています。
もう一つは「ノンレム睡眠」と呼ばれるリズムで、これは、脳も身体も休ん
でいる睡眠です。
 
ここから、レム睡眠時に目覚めると、目覚めが良く熟睡感を感じるものです。
逆にノンレム睡眠時に目覚めると、不快感や眠さを感じてしまいます。
 二つの睡眠は約90分ごとにリズムが繰り返されるので、例えば明日の朝5時
半に起きたいのなら、90分を足して逆算すると、22時に眠りにつけばよいこと
になります。
こうして睡眠のリズムに合わせた睡眠を計画的に摂るように心がけるとともに
、睡眠環境や睡眠生活がより健康的になるよう心がけることをお勧めします。
―続く―
分岐点3
コラム 分岐点 第3回テーマ「高齢者:自分の老化対策を!」「高齢者」
:この言葉にあなたはどんなイメージを抱きますか?
一般的には、健康面・経済面で不安視される一方で、経験や知恵、時間的な余裕など肯定的なイメージも指摘されているようです。
すなわち、健康面では心身の衰えや健康不安が大きい、又、経済面では収入の減少や不安が大きい。
内閣府の意識調査において、全体的なイメージとして
・健康面の不安:72.3%
・経験や知恵が豊か:43.5%
・経済的な不安:33.0%
・時間的な余裕:29.9%
・古い考え方にとらわれがち:18%
・周りとのふれあいが少なく孤立:19%
・ボランティアや地域活動に積極的に参加20%健康面の不安の内訳として
・身体機能の低下:年齢と共に身体機能が衰えることの懸念
・病気への不安:病気や健康状態への不安を抱えている
・認知症の不安:認知症への心配や懸念経済面の不安の内訳として
・収入の減少:年金収入が減少し経済的な不安を感じている
・物価上昇への不安:物価の上昇により生活費が増加し、経済的負担が増すその他として
・頑固さ:一部の高齢者は頑固で自分の意見を曲げない傾向
・マイナス思考:否定的な考え方をする傾向
・内向性:内向的で人との交流を避ける傾向
さて、もう一度、あなたは高齢者の対してどのようなイメージを持っているでしょうか?書き出してみましょう。書き出すことは自分のイメージを文字や文に変換することで、自分の認識を客観視する学び方の一つです。
「高齢者の意味」:どのような人を高齢者と呼んでいるか、一律の定義は在りませんが、日本では一般的に65歳以上の人を指しています。そのうち65歳から74歳を前期高齢者、75歳以上の人を後期高齢者と言っています。またWHO(世界保健機構)では65歳以上を高齢者と呼んでいます。
但し、高齢者は単に年齢だけではなく、社会的な役割や自分への意識、」他人への意識なども含むものですから、高齢者と呼ばれる人々への理解と、高齢者が社会の中で活躍出来る環境や必要条件を整えることが大切ですね。
2そして、自分が高齢者の仲間入りをしているならば、どのようにしてマイナス面への対策、またプラス面を活かす対策を見出して行動に移すか?このことをもう一度考え一緒に取り組んでみましょう。
「老化現象への対策 その1」:加齢に伴う「老化現象」を防ぐことは出来ませんが、その進行を遅らせることは可能です。特に高齢者の場合は「フレイル」の予防が老化対策の基準となるでしょう
。フレイルとは、健康な状態と要介護状態の間で、身体的機能や認知機能が低下した状態を言いますが、健康な状態に戻ることも可能ですから、フリルに陥らないような生活習慣を身に付けることが大切になります。その対策のポイントは、食事と運動に配慮すると共により健康的な認識形成に取り組むことでしょう。
食事の生活習慣改善のポイントは、偏らない食事、バランスの取れた食事を工夫して摂取することです。食べ過ぎや飲み過ぎは陥りやすい落とし穴ですが、食事量が少ない状態を続けることも気を付けましょう。
これらは、とかくテレビやSNSなどの情報に左右されやすいので、かかりつけの医師や栄養士の指導を受けることも大切な健康的生活習慣づくりになります。
運動の生活習慣改善のポイントは、ウオーキングなどの有酸素運動は大切ですし、筋トレも無酸素運動として大切になります。この場合、例えば、「歩く」運動には効果的な歩き方と、逆効果になる歩き方がありますから、正しい歩き方を学べるように計画して実行し継続する事が大切になります。
人間の健康は、バランスが決め手になりますから、食事の工夫に伴い、排泄も同時に工夫して、「飲食摂取と便・尿・汗等の排泄とのバランス」を維持することです。また運動の工夫に伴い、休息、睡眠の工夫に取り組み、「活動と休息のバランス」を維持することです。「老化現象への対策 その2」:食事と運動の生活習慣改善のポイントがフレイル対策の基本であることを確認しましたが、考えてみれば食事も運動も自身の感情や思考、関心や動機、安心や心配など、「心」のあり方に左右されますね。人間の心を専門的には「認識形成機能」と呼びます。一般的には認知機能などと言われています。
人間の心を左右する働きに「ストレス」があります。ストレスは「歪み」と訳すと良いでしょう。人間の生命には絶えず一定の機能を維持する働きを備えています。その働きを専門的には「ホメオスタシス」と呼び、日本語では「恒常性維持機3能」と言われています。
例えば、指先をナイフで切ってしまった。少し出血した。すぐに消毒してカットバンを貼った。数日後に傷口は元に戻り治った。この場合、
(1)「ナイフで指を切った」
(2)「指先が切れて出血した」
(3)「カットバンを貼った」
(4)「数日後に治った」、」
この4つの事実を言い換えてみましょう。
(1) ナイフで指を切った―これは皮膚を壊す外敵刺激ですのでストレッサー。
(2) 指先が切れて出血した―これは皮膚が損壊したことで歪み:ストレス。
(3) カットバンを貼った―これは元に戻る手助けで処置。
(4) 数日後に治った―元の皮膚の状態に戻ったからストレスの解決。
これが、人間のストレスの構成要素です。
SNSで見たことですが、ある人が実行しているストレス対策の一つを紹介しますね。
『悲しいこと、辛い事があった時、鏡を見る。そして「微笑み」「笑ってみる。鏡の中のもう一人の自分が実際の自分に微笑みかける時、実際の自分の心も明るい微笑みに包まれてくる」。これが(3)の処置です。
かっこいい言葉では「ストレスマネジメント」と言います。
フレイル対策としての心の対策の一つが「微笑み」「笑顔」「笑う」です。これが復元力を機能させる方法の一つでしょう。
二つ目の方法は、自分へのダメージをあらかじめ予想して、対策を事前に講じておくことで、それが起きた時のダメージを少なくすることです。三つ目の方法は、完璧主義をいったん横に置いて、腹八分目で良いんだと思うことです。
「まっいいか!やることはやったからね」と自問自答する事です。
心のフレイル対策を参考に、試みてみましょう。
―次回は、コロッと発想を切り替えて、「ダンス」の楽しさ、面白さ、難しさ、その効能、そして学び方などを取りあげてみましょう―
~ 続 く ~
代表経歴

人間開発センター・藤倉事務所
研修講師 藤倉 勝弘
経歴
最終学歴
大阪学院大学商学部卒業

過去研修開催地
北海道地区
札幌・旭川・釧路・函館
東北地区
青森・盛岡・仙台・福島・山形
北陸地区
富山・金沢・福井
関東地区
東京・横浜・埼玉・茨城・千葉・栃木・群馬
甲信越地区
長野・新潟・松本
中部地区
静岡・浜松・三重・岐阜・名古屋
関西地区
大阪・兵庫・奈良・和歌山・京都・滋賀
中国地区
岡山・広島・山口・鳥取・島根
九州地区
福岡・小倉・熊本・長崎・佐賀・宮崎・大分・鹿児島
職歴
株式会社せんこう 
広報訓練課
株式会社 
日本ビジネスセンター経営診断部
株式会社 
中小企業能率センター教育部
株式会社人間開発センター 
主席研究員
人間開発センター・藤倉事務所 
代表
書籍
アクティブシニアの教科書 
共著
カナリアコミュニケーションズ
看護研修テキスト 
人間開発センター出版部
・看護リーダー学(6種類)   
・主任学(10種類)   
・看護師長学(8種類)   
・育成学(10種類 )     
・看護実践学(23種類)



